僕は日々、この国の人々が退化していってると思っていたけどちゃんと進化していたんだ。進化しているからこそ、退化しているんだと思った。
進化とは、僕の想う進化とは人が前人の智恵を基盤にしながらさらに技術を磨き、開発し、無駄を省いてより有効でかつ合理的に完全な洗練に向かって着実に前進することであって、したがって今日は昨日のそれよりも優れていなきゃおかしいし、明日はそのまたさらに優れているに然るべきだと思う僕は、だから、テクノロジーの進化とともに退化する人のイデオロギーとのアンバランスが生じる現象が理解できなかった。
でも、一拍おいて、考える間もなくそれが当然の成り行きだと分かったとき、重要なことを忘れていたのを思い出した。
人間は放っておくと必ず怠ける。
怠けることを知っている人間は、だからこそ利口なのだし利便を追い求めるのだ。そして利便による楽を知ればもう後戻りはできないし、そのまたさらに上を刺激的に欲求するから人の世界は発展する。
つまり人は皆、もともと自堕落な動物なのだ。
ところで麻生外相のアルツハイマー失言。苦笑する気にもなれなかった。自分の立場をちゃんと「自覚」しながらカメラ向けられてる政治家って……実は全然いないのだろうか。